2021/01/21 11:57

インスタグラムでのマーケティング


昨今、企業やお店における「SNSを使ったマーケティング」はとても重要です。
デザイナーである私もお客様から、サイトやチラシといった従来型の広告相談にあわせて、このような相談を受けることが多くなりました。


そのようなお客様の多くは、「なにからはじめていいか分からない」とおっしゃることが非常に多いです。
普段プライベートでSNSを活用されている方でも、企業やお店のPRとなると、どんなことを投稿したらいいのだろう、写真はプロに頼んだほうがいいのかな、と悩まされる方が多いです。

Facebook、Twitter、Instagram 様々なSNSを運営していく中で共通して言えるコツは「楽しむこと」だと思います。

ただただ商品を紹介するアカウントよりも、このお店をはじめたきっかけ、商品ができるまでのストーリー、休日の店長の過ごし方、そんな人間味のあるほっとする投稿も企業やお店のアカウント運営では大事な要素の1つです。
そういった投稿が、ユーザーの心に届き、ユーザーとの繋がりを生むと考えます。
はじめから完璧な投稿よりも、温かみのある気持ちのこもったSNSに人は感動し、応援したくなるのです。
そのためには、自分が「投稿を楽しむ」ことが必要不可欠だと思います。


SNS、特にインスタグラムでは、写真1枚で、ブランドイメージや、商品価値を伝えることができます。
はじめから、かっこいいい写真が撮れれば苦労はないですが、初めての人でも商品の魅力や価値を伝えられる写真が撮れるよう、撮影方法やコツをアップしていきたいと思います。


「共感」はどうしたら生まれるのか



左と右は、同じカフェラテをうつした写真。


Instagramにこの2つの写真を投稿したとします。右の写真のほうが多く「いいね」がもらえます。
それがどうしてなのか、わかりますでしょうか。

この写真はどちらも主役は「カフェラテ」ですが、脇役がいるかいないかで印象がかなり違ってくるのです。

右の写真は、背景・テーブルが写っています。これだけで色々なシチュエーションが想像できます。
休日午後のゆっくりティータイム、仕事に行く前の唯一の楽しみ、会議が終わったあとの一息
見る人によって、いろんな想像が生まれる写真は、多くの共感を生むのです。



お皿にのっているケーキ。
同じく、右の写真には脇役がいます。雑誌とおもちゃが写っています。

これで、このケーキが誰が食べているものなのか、写真から伝わってきますね。
子どものお昼寝タイムに、ケーキを食べるママの姿が浮かびます。

逆にいうと、共感してほしい人が決まれば、主役に対しての脇役として、どんな小物を合わせるべきなのか見えてくるはずです。





こちらの写真は同じ香水をうつした写真。
左がホワイトの背景、右がブラックの背景です。

左の写真では、上品・軽やかさが伝わってきます。一方、右では重厚感のある大人っぽい印象。
背景の色だけで、こんなにも印象が変わって見えます。




このように、「主役と脇役」・「色のイメージ」を意識するだけで、写真にメッセージ性が生まれます。


では最後に「ドーナツ」を主役とした写真の紹介をしたいと思います。



この2つの写真を見て、設定されている「ターゲット」想像してみましょう。




ホワイトでまとめられた写真は、「信頼感」や「清潔感」を生み出します。
小物のグリーンがあることで「自然派」なイメージも感じ取れます。
食の意識が高い女性や、子どもへのおやつを求めているママ向けに良い写真です。

ブラックでまとめられた写真は、「強さ」「高級感」「風格」を生み出します。
材料や調理器具を脇役に置くことで、「本格スイーツ」をイメージできます。
お金のある30代女性が自分のご褒美に買ってしまうスイーツの広告、といったところでしょうか。


このように写真にストーリーを持たせて、どんな人に商品を買って欲しいか、想像することが写真撮影で大事なポイントの1つとなります。





お読みいただきありがとうございました。